『良いコードを書く技術』をパラパラと
読めば深い技術が身につく、という類の本ではないです。現在地を知るために役立つかもしれない本、という印象。
良いコードを書く技術 ?読みやすく保守しやすいプログラミング作法 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 縣俊貴
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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各セクションで「初級」「中級」「達人」の反応が書かれているので、自分がどの位階(?)にいるのかを知るバロメータ的な効果を期待できるかなと思いました。
取り上げられている話題については、正しく実践できている自信はありませんが、勘所として把握していることがほとんどでした。内容については本自体が薄い(ページ数が少ない)ためか、割とあっさりとしていた印象です。
本書はカタログとしての役割を担い、深く掘り下げてスキルを磨く道具は別に探す必要があるように思います。こういう書き方をすると、「じゃあ、目次だけ取り寄せればいいね」という事にもなりかねませんが、まあおおむねそういう事かもしれません。それだけ、カタログ的な意味での質は高いように思います。
自分は初級と中級の間くらいに位置すると思っているので、本書を適切に評価できる自信はありませんが、率直な感想としてはこんなところです。
余談
間違いなく達人だが体系化や言語化などの知識継承に必要な技能が欠けている人に勧めるのはありかも。もしくは懇親会に本書を持ち込んで、目次ベースで話をふると嬉しそうに語ってくれるかもしれませんね。